『ファイアーエムブレム 暁の女神』

WIIのスペックをフルに活用していて、特に途中挿入されているムービーはなかなかの出来。なかでもベグニオン帝国とラグズ連合軍が総力戦を行うムービー「渡河」では、ラグズ連合の軍師セネリオがたてた策通りに兵が動く様が、地を埋め尽くす(誇張無し)大軍勢同士の激突と一緒に実によく描写されているので、一見の価値があります。

また、ベグニオン帝国軍総司令官のゼルギウス将軍は、襲いかかってきた虎を一撃で斬り倒すシーンがあるのですが、下手をするとリアリティが無くなるそのシーンも、生々しいまでによく描かれていた。ムービーやイベントの出来は、まず及第点と言って良いでしょう。

個人的には、双方の航空戦力の動きがよく書けている辺りが素晴らしいと思いましたな。

また、ラグズ(トリ、食肉目、ドラゴンなどの猛獣に変身する能力を持つ人種)軍の動きが素晴らしい。作り手は、動物園で猛獣の動きをよく研究したのでしょうな。

 

ゲームとしての出来もなかなか。FE経験者を前提としているハードモードのバランスはかなり厳しめで、拙者のようなヌルゲーマーにはかなりつらい場面もありましたが、それでもクリアできないほどではない。(ただ、中盤はかなり厳しかったかもしれない)。

また、終盤にはお助けユニットが複数加入するため、キャラクターの育ちが悪かった人も攻略は不可能ではないように、上手く調整されている。

シナリオはなかなかに壮大で、種族間同士の争い、国家内での派閥争いがよく書かれており、善人も悪人も「人間らしさ」がよく書かれている。四章はじめの展開はちょっとアレかとは思いましたが、総合的にはあまり気にならない出来。ファイヤーエンブレム史上に残る作品かと思います。

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